無視されるアイツの気持ち

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結局例年通りアタシはバレンタインは家族にしかあげなかった。 そういやあクッキー作ろうとしてバターか卵を入れ忘れてサブレみたいな食感の食べ物になったんだったっけ。 あれはあれでおいしかったけど。 それにしてもひどい女だと今でも思う。 だって新井さんにさえバレンタインのお菓子をあげなかったんだから。 ま、どっちかってーとアタシにとってバレンタインは愛の告白の日じゃなくて今までお世話になった人にお礼の意味を込めてお菓子を渡す日だって認識が強かったから別段どっちでもよかったし、女子校出身だから女の子同士の友チョコの方がメインだった。 そんな変なバレンタイン観を持った人間だって知ったらきっと新井さんは呆れるかもしれないな。
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