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この辺りの日付はよく覚えてないけど…
あ、3月12日だ。
証拠写真が携帯に残ってた。
とにかく3月12日にアタシは新井さんと何度目になるかわからないデートをした。
その時、アタシは一つの包みを渡された。
「え?これなんですか?」
「いや、まだ早いですけどホワイトデーなので…」
え?
「あの…アタシバレンタイン渡してなかった気がするんですけど?」
「うん、知ってますよ」
…………。
「藤谷さん!好きです!僕と付き合ってくれませんか?」
一瞬夢かと思った。
きっとアタシは変な顔をしていただろう。
「は…はい」
夢のようだった。
丁度アイツがキスした時と同じ気分だった。
アタシが告白されるなんて天地がひっくり返ったとしても有り得ないと思ってたから。
帰り際に新井さんはアタシにキスしようとした。
けど駅構内だったし、電車の時間も近付いていたので結局アタシは逃げるような形になってしまった。
今思えばすごく失礼だったと思う。
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