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時は文久3年
ある男が賑やかな通りを歩いているとある声が響いた
『あー!!お団子がぁ!!』
この声は響き渡りまたたく間に人垣を作った。
興味半分で覗いてみると男3人に少女が囲まれていた。
さっきの声はこの少女のものみたいだ。
『私のお団子が…』
「おい!団子より俺の方を向け!
あぁーあ汚れただろぅが!!」
「これは弁償させなきゃだな」
「なぁこの女さぁえらい別品だぜ」
男の1人が少女の顎を持ち上げた…その瞬間
ーパシッ
『汚い手で触るな』
少女は男の手を払い除けた
「ッチ…てめぇ調子に乗りやがって!!」
三人とも刀を取り出した
『刀を抜いたってことは自分の命をかけるって事よね?』
「はっ!かけんのはお前の命だよ!!」
皆が斬られる!!と思った瞬間、少女は持っていた長細い布から刀を取り出した。
ーッガ
凄い速さで見物人も男たちも何があったか分からなかった…
ただ分かったのは自分達の剣が少女に防がれ見物人の人垣よりもさらに奥に飛ばされた事だった。
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