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翌朝。
ゆっくりとした動作で起き上がるクラクア。
まるで昨日のうなされようが嘘のような清々しい表情だ。
「ん~~くはぁ。今日もいい天気!!」
カーテンを引き、外開きの窓から朝の冷たい空気を吸う。
「さて、靴下はどこだっけ~?」
ここかぁ?、とベッドの下に顔を突っ込んでみる。
が、当てが外れ、じゃあ枕の下かな?、と体を起こすと
そこには、いつの間にかクラクアが探していた靴下を提げクライブが立っていた。
「お、早よ~。てか、クライブ…物持てたんだ」
意外~、と言いながらクライブから靴下を受け取ると
「壁をすり抜けたり、足がなかったりするのは人間が考えた作り話だからな。てか、俺を幽霊なんかと一緒にするな!!」
と、言われた。
なら私しか見えない触れられないあんたは幽霊以外の何者よ、と言うと
やっぱり俺幽霊でいいや、と返ってきた。
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