夢見る/C

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このクラクアから幽霊呼ばわりされているクライブ クラクアが気づいた時から傍にいて、 話せるし、触れるし、足があるのに、 クラクア以外の者には見えず、聞こえず、触れずの一般論でいう 幽霊なのだ。 まぁ、本人にいわく幽霊ではないらしいが きっと誰がどう見ても少し変な幽霊にしか見えないだろう。 しかし、クラクアにも思い当たる所があるのでそのまま傍に置いていたりする。 実はクラクアは、 物心着いた時には既に親は生きて居らず 児童福祉施設も兼ねているこのアマリリス高等学校にお世話になっていて、クラクアにとって学校の先生は親、友達は兄弟、校舎は我が家なのだ。 しかし、クライブは例外である。 何故なら臆測ではあるがクライブはクラクアの本当の兄弟だからだ。 その考えも強ち間違ってはいない気がするので、クライブを傍に置いているクラクア。 きっと、私が産まれた後か先に死産してしまったクライブは、 あまりの寂しさに上に行くことができず、この世で生きている最後の家族である私を訪ねてきたのだ、と。 が、クライブいわく 「それはないっ!!」 …そうだ。
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