7人が本棚に入れています
本棚に追加
/24ページ
ガヤガヤとアマリリス校の制服を着た学徒達が、
前門を通り抜けるなか
クラクアとクライブはやる事もなく
ボケーッとしながら
友人のミミが来るのを待っていた。
この二人が待っているミミと言うのは
クラクアがアマリリス高等学校にお世話になりだしてから
今まで、ずっと仲良くしている
クラクアにとって大親友に当たる存在で、
どんな事が起こっても笑顔を絶やすことなく、
いつもクラクア、それからクライブにも幸せを分けてくれる
素晴らしい友人なのだ。
が、ひどい遅刻癖があり毎回クラクアとクライブを待たせては
一緒になって担任に罰則をくらわされていた。
これで遅刻すれば今月に入って早くも二桁に突入になってしまうので
きっと罰則は宿題一週間通常の三倍の刑だろう。
「宿題三倍は嫌なんだけどなぁ~」
思わず溜め息がもれた。
最初のコメントを投稿しよう!