人魚姫…

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海で生きた女の子…。 王子様のことはきっと好きだから一緒にいたかった…。   不安や迷いはそこにはなくて、ただ純粋に王子様に逢いたくて薬を飲んだ。   刺すように痛む足…。 喋れないもどかしさ…。   見境ない行動は非常識だと理解されなかっただろうし、だんだん…だんだん…考えるようになったんだ。   「この剣で王子を殺しなさい!そしたら生きていられるわ!泡ならずにすむのよ!」  「…」   そんなのいや… だって自分が死ぬより凄く凄く悲しくなる。   ねぇ、あなたが幸せそうで…とってもとっても嬉しいの。    私…    だから…   愛することを知ったの。   痛みとひきかえに人間になったの。  
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