久美の場合

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駅につくと、帽子を深くかぶり大きな荷物を持った貴方がいた…   不安が頭をよぎる──   彼は私を見つめ、今にも溢れそうな涙を必死にこらえながら…   『ごめんな…』   その言葉を聞いた瞬間、私は膝が崩れそうになった…   突然ふいに鳴り響くベルの音…   貴方は、焦って私を抱き寄せた…   涙が溢れ、とまらなかった…   貴方は私を強く抱きしめ泣きながら何かをつぶやいた…
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