story1:屋根の下の二次元君

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「何で笑うのよっ!」 こっちは半泣きで必死なのに、とキレると 「だ、だって萌子さん、言ってることメチャクチャ」 と、もはや爆笑の勢いで笑い続ける若松。 私はそこで、言ったことを冷静に考えた。 ・・・・・・・バカだ。 「わわわ、悪かったわね、バカでっ!!」 「そんなこと、僕、言ってませんよ~」 バシッと若松を叩くと、奴は笑いながら反抗した。 「・・・じゃあ折角なんで、一言言わせて下さい」 ようやく笑い終えた若松はそう言って、私を真剣な目で見た。 私は少しだけ後ずさり。 お、怒られる・・・? ――――――「有り難う」 「・・・・・は」 耳を疑った。
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