呼び出し

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* * * 凛と日向は、幼稚園からの付き合いになる。 何事もなるべく目立たないようにしてきた凛に対して、日向はその容姿もさる事ながら、明るく人懐こい性格はどこに行っても目立つ存在だった。 何故、自分が全く性格の違う日向と高2になる今まで仲良く付き合ってこれたのか……凛にもさっぱりわからない。 それでも人の不幸をおもしろがる所とおかしな妄想癖を除けば、彼女が横に居る事は凛にとって不思議と居心地の良いものだった。 * * * 「……そんな馬鹿な事ある訳ないでしょ?」 「いやぁー! 教師と生徒の禁断の恋! いぃわぁー! なんか……いぃー!!」 呆れた口調で返す凛の言葉も、一人ニヤニヤと笑い、既に妄想の世界にトリップしてしまっている日向の耳には全く届かない。 「はぁ……」 「よぉ。今度は何やったんだ?」 未だにキャーキャー言っている日向を横目に小さくため息を吐いた凛は不意に背後から声をかけられ、そちらを振り返ってみると、そこには見慣れた顔が一つあった。
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