満月の夜/錦戸亮

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  ドクドクと脈打つ躯     早鐘を打つ心臓     焦点の定まらない瞳     自分が『自分』じゃなくなってしまう恐怖が襲ってくる       「だれか…たす…けてよぉ…だれ…か…」       「りょーちゃん…」       また1つ、創痕を創った腕を真白は夢中で歯んだ     真白は『闇』に呑まれ我を忘れていた    
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