満月の夜/錦戸亮

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  返事は疎か、物音1つせん     「………」     俺は無言である一点を見つめた     視線の先には寝室の扉     僅かに開いた扉の隙間から細く伸びた月灯りが覗いとる     しばらくその月灯りを見つめとった俺は、目線は扉を捕らえたままそっと扉に近付いた     そしてゆっくりと、ゆっくりと扉を開いた     その先に真白がおると…       真白が隠している「何か」があると確信して…       ―ギィィッ…    
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