満月の夜/錦戸亮

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    「真白っ、真白っ!!」       意識の無い真白の頬を軽く叩く       「おい、真白。しっかりせえ!!」       何度か頬を叩いとると真白がうっすらと目を開けた       「真白っ!!!!」   「…………」       目は醒ましとるのに焦点は合うとらん     ぼーっとしばらく視線をさ迷わせると…       「―」       小さく何か呟くと、俺と真白の視線が重なった―         ように見えた…       「血…」      
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