満月の夜/錦戸亮

16/24
前へ
/35ページ
次へ
    「血…」       そう小さく呟くと、朱い雫の滴る自分の腕に噛み付いた       「止めろや、真白!!」       俺は痛々しい真白を見ていられなくなって、真白の腕を引いて俺の胸の中に抱き寄せた       「うぅ…あ、あぁ…」   「真白、ごめんな…気付いてやれんで、ホンマごめん…」      
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

32人が本棚に入れています
本棚に追加