満月の夜/錦戸亮
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「血…」 そう小さく呟くと、朱い雫の滴る自分の腕に噛み付いた 「止めろや、真白!!」 俺は痛々しい真白を見ていられなくなって、真白の腕を引いて俺の胸の中に抱き寄せた 「うぅ…あ、あぁ…」 「真白、ごめんな…気付いてやれんで、ホンマごめん…」
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