捨てられた猫

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捨てられてから 毎日よくも飽きずに にゃあ―‥にゃあ―‥ どんなことがあっても 裏切らないと言ってた にゃあ―‥にゃあ―‥ 冷たく吹き付ける雪よ あの人のいない切なさより ぬるいわ 痛いのよ 胸に穴が開いた それでも幸せを願いたかった 時々天の邪鬼になるけど 一生懸命笑ったわ お前は優しいな 今でも憶えているわ そう言ってくれたこと  
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