一匙の希望

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すぐさま、ユカとは入れ違いで人が入ってくる。 「よぉ。色男」 そら「シン!? 聞いてたのか?」 シン「ん~まぁ、落ち着いたからまた来たんだがよ~ 先客がいたみたいで、入ろうか迷ってたんだけどな…。」 と言いながら、“彼”のベッドの近くにある椅子に腰かけた。 シン「いや~、モテる男は違うね~。羨ましいぜ」 そら「茶化すなよ…そんなんじゃないって分かるだろ…」 シン「ああ…、 …。 そら…生きろよ?」 そら「言われるまでもないさ。やっと生きる希望が持てたとこだ…」 シン「へへ♪ まぁ俺が死ぬときは、事前に電話の1本でもしてやるよ!」 そら「言ってろよ、バ~カ」 そういって二人は、笑いながら拳をぶつけあった… 二人なりの友情の証だ。 そして“彼”は前に進むことを心に誓った…。
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