12人が本棚に入れています
本棚に追加
/90ページ
平日の放課後
誰もいない1本道。
サキと“彼”は、無言で歩いていた。
ふと、サキが口を開く…
サキ「ごめんね…」
そら「今日はちょうどヒマだったし、問題ないけど?」
サキ「そうじゃなくて!
今日呼んだことじゃなくて、シンくんのお葬式のときのこと…」
“彼”は振り返りもせず、笑いながら答える。
そら「ん~? 何かあったっけ?
少なくとも、サキが気に病むようなことは1つも無かったと思うけど?」
サキ「え…?」
驚いたような顔のサキを無視して、
“彼”は笑顔のまま続ける。
そら「もしあったんだとしても、
俺は忘れちゃったな」
サキは一瞬呆然とした
が、すぐに呆れたような顔で“彼”に言う。
サキ「もう…
強いね…ありがと、そらくん…」
そら「いや、なんてゆうか
俺達の関係って、この程度じゃないじゃん♪みたいな♪」
サキ「あははっ♪ シンくんみたい♪」
サキ「俺達…か…」
最初のコメントを投稿しよう!