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ゆずゆはジェットコースターから戻って来た三花をトイレへ誘う。
「まさか直秋くんが来るなんてびっくりだよね、良かったねゆず」
笑顔の三花にゆずゆは明らかに怒った顔をしている。
「ゆず、どーかした?」
(なんで?)
「え?」
(あたし映画が嫌なんて言ってない)
「…あー、光一くんに聞いたんだ…?」
(あたしが無理だなんて勝手に決めないでよ)
「そんなに怒ることじゃないでしょ?ゆずの気持ち考えたら映画なんてつまんないと思ったからだから映画は断ったのよ」
(あたしの耳がダメだから?)
ゆずゆは三花を強い目で見る。
(そーゆうのムカつくんだよ)
「ゆずはわがままだよ」
三花もさすがにキレて言い返す。
「もし、そのまま映画になったらゆず絶対来なかったでしょ?ゆずは耳の事に敏感になりすぎなんだよ、私がゆずの気持ち考えて気使って何が悪いの?」
(三花にあたしの気持ちなんかわかんないよ!)
そう言ってゆずゆは先にトイレを出た。
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