親友。

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ジェットコースターの順番を待つ二人。 「この前行ってくれたんだね」 「え?」 「ゆずの面接」 「ああっ」 「ありがとう、ゆずすごく嬉しそうだった」 三花は自分の事のように嬉しそうに言った。 「仲、ええんやね」 「小学校からの付き合いだからね」 「幼なじみやろ?」 「ゆずは昔から輝いてた」 「え?」 「私の目にはそー見えたの」 「へー」 「ゆずの耳ね中学の頃から悪くなり始めて高校生になる頃にはほとんどダメになってた…」 さっきまでの笑顔はなく悲しげに話す三花。 「私、ゆずになんて声かけていいか解らなかった」 「うん」 「でもね、ゆずが言ったの耳が聴こえないといいことあるよって」 「いいこと?」 「うるさい雑音がないからどこでも寝られるし、本も読める。それに悪口もちっとも気にならないって。笑顔でね」 「へー」 「ゆずは強い。耳がダメになっても昔のままなの」 嬉しそうに言う。 「私ねゆずが羨ましいんだ。何があっても真っ直ぐで純粋で、強くて…」 「そーなんや」 「うん。悔しいからゆずには絶対言ってやんないけどね」 三花はそう言っていたずらっ子のように笑った。
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