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すると、ゆずゆの前に手を出し(ねぇ)と手話の三花。三花はゆずゆが小学生の頃からの唯一の友達。
ゆずゆが耳が聴こえなくなっても離れずにいてくれた唯一の友達だった。
「今の、知り合い?」
(ううん。これ、届けてくれた人)
「え、でも手話…」
(たまたま知ってただけだよ)
歩きだすゆずゆ。
「でも、結構イケメンだったよねー?」
(そー?)
「またー、ちょっといいなぁと思ったくせに。ゆずゆの好きそうなタイプだったよ?」
茶化すように言う三花に、ゆずゆは足を止める。
(あたし、彼氏とかいらないから)
怒ったように言うと行ってしまうゆずゆ。三花は一つため息をついていた。
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