第四章

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「もしかして、コノハナさんは自分の力が嫌いなのかい?……それともツルミ君の、方がかな?」 やり取りを聞いていたコオリが質問する。 驚いたようにハチミツはコオリを見、コノハナとツルミを見た。 ツルミは深めの溜息を一つ。 「……けっこう気持ち悪いんだぞ、植物の成長が早まる様は……」 ツルミが相変わらず、視線を合わさぬまま呟いた。 「気持ち悪いって!酷い言い方ね!」 今にもツルミに掴み掛かろうとするハチミツの肩を、コオリが抑える。 「……あるべき姿じゃない」 ツルミは更にそう呟き、立ち上がった。 「ツルミ?」 庵を出ようとするツルミにコノハナが声をかける。そのコノハナを無視してツルミは無言で立ち去った。
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