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「説明して」
短くそう言うと、ハチミツを見つめる。
その瞳にいつもの優しい光があることに、ハチミツはほっとしながらも、やはり言い淀んでしまう。
「ハチミツ。お願いだから嘘は言わないで。どうせ、俺にはハチミツの嘘はわかるし、そこまで隠すような大事なことなら俺も一緒に考えるから」
そう真剣な目で言われ、ハチミツは覚悟を決めて深呼吸する。
「一度目の手紙を受け取ってから、数日後に再びトケイ君がやってきて、『コオリ……従者に内緒で考えて欲しいことがある』と言ってきたの」
「うん」
目線で先を促すコオリ。
「そして、その考えた答えを大泰祭に会ったときに教えて欲しいと」
「その、考えて欲しいことって何?」
ハチミツはその質問に答えるのを躊躇う。
何故……?トケイの質問に問題があるわけではない。コオリに知られたくないと感じているのは、トケイにはまだ告げていないハチミツが出した答え。
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