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繁華街は住宅街や商店街とは違い、まだ時間が早いにも関わらず大勢の人で賑わっていた。
朝から店を開く者、学校へ向かう者、警備をしている兵士、その姿は様々で、それぞれが自分の目的を全うしようとせわしなく動き回っている。
「ここがこの街の中心部だ。ほとんどの施設がここらに集中しているな」
「うわぁ…朝なのにすごい人だね…」
ミリィは目を丸くして周囲を見渡し、感嘆のため息をもらす。
「そーいや聞いてなかったけど仲間との待ち合わせ場所ってどこなんだ?詳しい場所を教えてくれたら送って行くぞ?」
ミリィは少し考えるように視線をしばらく中空をさまよわせ、
「それならもう大丈夫なんだよ?ここまで来ればあとは自分でいけるからね」
「そうか?別に遠慮なんてしなくていいぞ?」
「ううん、もう大丈夫。 案内ありがとうね、それじゃそろそろ行くね?」
ミリィははっきりとそう言うと、人込みの中へと小走りで走りだした。
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