ジャイアント馬場

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プロレスとは「プロレス」である     ◆ジャイアント馬場のプロレスに対する姿勢、持論をプロレス記者が形にした言葉とされる。   馬場自身も気に入っており、この言葉はプロレスと馬場を表現するに相応しいであろう。   なぜロープに走って返ってくるのか。 審判がいながら、なぜ反則についてルーズなのか。 様々な疑問がプロレスに対して寄せられる中、馬場の解答がこれであったのだ。    プロレスでは試合の中で相手の技を受けるといった、格闘技にはない試合運びが時に求められる。相手の技を受けて、己の強さを誇示する。こういった表現がプロレスを知らない人達には理解し難いのかもしれない。   それら様々な問いに答えるなら、大相撲で力士が塩を撒くように、野球で打者が投手の投球を待つように、プロレスに於いての様々な事は様式であるといえるだろう。   といった事を踏まえ、プロレスに対しての穿った見方に対する馬場なりの答えがこの言葉の中にある。    例えばプロ野球、映画、コンサートにしか表現出来ない世界があるように、プロレスにしか表現出来ない世界がある。 だからこそレスラーはリングに懸け、観客は燃えるのだ。   馬場は誇りを持って言った   プロレスとは「プロレス」である   と。  
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