乱心切ナ硝子

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乱心切ナ硝子

出逢ったのはいつだっけ???? 一目惚れしたあの日 初めて繋いだ手の感触は 今も忘れてないよ 恥ずかしくて目も見れず 隣に座ることさえ出来なかったベンチ ふたり並んだ足跡が ただ嬉しくてね ベッドの中眠れずに 思い出してた 「夢かな…」 なんて疑うくらいに 幸せでした あの頃は… 降りしきる雪の中 誰もいないバス停で キスしたね 君が少しだけ僕を抱きしめてくれた時 言葉で伝えきれずにごめんね あの温もりが未だに残ってるよ 明日また逢えるよね???? 帰ってきてくれるよね???? 馬鹿だなんてわかってるけど 信じさせて… 互いにわかりあえぬまま時は過ぎて ズレ始めた頃には遅くて 君の心は離れてった 途切れ気味の会話 苦い笑顔が下手な君 たまにする溜め息を僕は知ってた 「好きなのに…」 って伝わらぬもどかしさ つなぎ止めたいけど 冷めた気持ちの君に届くことはなくて… 今でもずっと使ってる 思い出だらけの香水 甘い香りに君が滲んで離れないよ 飾ってた写真も捨てれずに 目覚めれば君がいる 未練だなんて馬鹿にしないで あんなに好きだったのに 忘れることなんて出来ないよ さよならなんて辛いだけだから…
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