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幻想に眠る
ひたすら寒く
冷たい午前四時頃
咽せる程の風と
綺麗すぎる雪
降り積もった
七色の溜め息に
溶けて消えゆく雪
果てぬ夢と
痛い現実の狭間で
震えてるのに
気付いてた…
たった数年
褪せたはずの記憶と
蘇る過去が
何より証拠だと
縛る糸に覚えた苛立ち
絡み合った結び目
お外は白く
彼女は甘く
微睡みの中
誇らしげに示す
現在値
変わらない明日に
泣くのなら
どうか安らかに…
傷つけたその口が
乾く頃には
わかっていてほしい
灰色の愛…
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