魔法使い

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「ふぅ、生き返った~」 麻仲は大好物のあんパンを全部あげてしまい、空腹感が襲い掛かってきていた。 「あの~もうそろそろ帰らないと・・・・」 空腹感と怪しい人とこれ以上一緒に居たくないという気持ちが合わさって公園をあとにしようとベンチから立った。 「ねぇ、君の名前は?」 麻仲は以前、友達から聞いた話しで誘拐を企んでる輩は何かきっかけを作って近づき、名前などを聞いたりして最後に連れていくと聞いたことがあった。 怪しい人に食べ物をねだられて名前を聞かれ誘拐されると思い逃げてしまった。 「あ~行っちゃった」 残された男は最後のあんパンを頬張っていた。
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