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 だが、その腕は斗馬に衝撃を与えるより驚きを与えた。  銀色の一閃の後、真っ黒な毛とボロい包帯が巻かれた頭が宙を舞った。  そして斗馬に降りかかったのは血ではなく枯れ草だった。  斗馬は頭から大量の枯れ草をかぶり、口を開けたまま虚空を見つめていた。   「うん、不合格! 追試決定ね」    明るい女の子の声が枯れ草の最後に降ってきた。  どこかで見たことのあるような、目の大きい女子高生が斗馬の前に立っていた。ただ普通と少し違っているのは、その手に巨大な鎌を持っていることだった。   「死神……」    斗馬がポツリと漏らすと、女子高生は口をへの字にした。image=171509601.jpg
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