呪い其の一

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「やばい物を手に入れた。すぐ来てくれ」 電話に出ると開口一番に谷口はそう言った。 俺と谷口は高校からの付き合いだ。大学生になった今でも付き合いがあるのは、腐れ縁としか思えない。 奴は高校の時から少し変わった野郎だった。いや、少しどころではない。大分だろう。 なんというか、オカルト関係に興味があるらしい。 この前は悪魔を呼び出す儀式に付き合わされた。 どうせ今回もロクなことじゃない。だが、断ったら呪われるかも分からない。 「今から行く。ちょっと待ってろ」 電話を切って、俺は家を出た。
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