弱肉狂食『全てを喰らう者』

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弱肉狂食『全てを喰らう者』

…ここからは記憶が前後するかもしれんけど、出来るだけREALに書きたいと思う。 兄弟が60人から一気に独り。 独り暮らし。 独りがこんなにも暇だなんて… 独りの夜こんなにも静かだなんて… 独りがこんなにも寂しいだなんて… 独りがこんなにも寒いなんて… 出来るだけ友達と戯れた。 勿論、仕事は遅刻しまくり。 そして…入学式… 最悪。 風邪ひいた。。。 講堂での式をサボり、 教室は発表されていたが、 基本的に席は自由。 椅子を引っ張り1番前のストーブに持って行って当たっていた。 式が終わり皆が教室に入ってくる。 見るからにやんちゃそうなのばかりだ。 しかし風邪でダルイ俺はそんな事お構いなしだ。 すると1番やんちゃそうなのが 『誰の席に座ってんねん』 そう言うと同時に俺の座っている椅子を蹴りやがった。 椅子が飛び、俺はその場に転んだ。 風邪の日はダルイ。 コテツに会えるまでは抑えようと思っていた。 しかし風邪の日は非常にキレやすい。 勝負は一瞬、 俺が飛び掛かり相手のむなぐらを掴むと同時に押し倒し握りこぶしを振りかぶる、 その瞬間、 ガラガラと窓ガラスが開き、 『龍、手伝うかぁ?』 笑顔で伸びた髪の毛を束ねたコテツだった。 俺はコテツを見ながら 『あっ!コテツ久しぶりやん。も~終わったから』 と拳を振り下ろした。 相手の顔面は凹み、鼻から血が噴水のように出た。 『龍の喧嘩はいつ見ても綺麗やのぉ。腹減ったやろ?学食で飯でも喰おうや』 周りがア然とする中 『うん』 窓ガラスから飛び出し、 結局、入学式初日をサボりになった。
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