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…そこには、本当に私の好きなケンシロウ様とはかけ離れている、笑顔がありました。
暖かい、優しい笑顔。
不覚にも、…釘付けになってしまいました。
顔がかぁと熱くなって、なんだか恥ずかしくなってしまったので、急ぎ足でその場を離れました。
それから、です。
あの笑顔が忘れられなくなったのは。
いつも寝る前にはケンシロウ様を見ているのに、その前に、彼の笑顔が出てきてしまうのです!
なんなんでしょう?!
私は、ケンシロウ様が…。
ですが、彼の笑顔が…。
欲しい物ならなんでも手に入るのに。
今は、欲しいものがわかりません。
前は美味しかったはずなのに、
今日も爺の入れた紅茶が美味しく感じません。
........END
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