慌ただしい朝

2/4
190人が本棚に入れています
本棚に追加
/72ページ
ジリリリリ!ジリリリリ! 「う~ん」 勢いよくなった目覚ましの音に俺はボタンを眠気まなこで探し出しスイッチを押した。 カチッ。 午前8時起床。10時の会社出勤まではまだ時間がある。とりあえず俺はテレビのスイッチをつけた。 「でわ、お天気の後はスポーツです♪」 お天気お姉さんが明るく喋っていた。 「とりあえず飯。」 独り言を呟くと朝飯の準備にとりかかった。 俺の名前は中村 隆史。歳はハタチ。去年成人を迎えたばかりだ。料理の専門学校を卒業して今はホテルの和食専門店で働いている。 トーストと目玉焼き、軽い朝飯を頬張っていると、テレビが騒々しいのに気がついた。 「繰り返しお伝えします。先ほどホテル大西で死体が発見されました。」 「ゴホッゴホッ!」 突然の出来事に俺はむせかえった。
/72ページ

最初のコメントを投稿しよう!