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プドゥワライという街がある。
ここは、所属する区の中で最もイベントを盛大に行う街として有名である。
クリスマスツリーは500メートルおきに植えられ、これでもかっというぐらい飾りが付けられている。
どの家にも、イルミネーションが施され、街は夜でも昼のように明るい。
あちらこちらから、フライドチキンや、スープといった料理の香りが漂い、帰宅する者の足を速めさせる。
時刻は、ちょうど9時を回ったところだ。
「そろそろいいかなっ♪電気が消えてる家から配ろっと!」
遥か上空から街を見下ろしていたイリアは、ヒュンと急降下する。
ツリーに当たるか当たらないかの高さで減速し、住宅街を飛び回り始めた。
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