配達日和

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「え、えっと…ιどうしようかな…ι」 突然の事態なので、イリアは立ちつくしたまま、オロオロしていた。 「ママ…お休み…すぅ…」 (えっ…!?ね、寝ぼけてるのかな…?) 少女は、イリアの驚きをよそに、立ったままスゥスゥと眠っていた。 イリアは、びっくりしたよ…と小声で言いながら、ヒョイと少女を抱きかかえる。 そのまま、起こさないように慎重に、ベッドに寝かせ直した。 (あたしが『ママ』か…。なんか…嬉しいというか愛しいというか…不思議な気持ち♪) 少女の幸せそうな寝顔を見ながら、イリアはクスッと笑った。 でも、それもほんの数秒。 すぐに急がないといけないと思い出し、少女の方を何回か振り返りながら、その家を後にした。
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