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煙突がある茶色い屋根の家だった。
全員が寝静まっているようで、虫の鳴き声や猫の威嚇する声だけが響いている。
(んじゃま、さっさと終わらせて、次のとこ行かねえとな…)
リアゼは、煙突に着目して、サンタといったら煙突から入らねえとな、と呟く。
バサッ…
バサッ…
次に煙突の中をのぞき込む。
(………暗くて何も見えねえよなι)
煙突の中は、真っ暗で深さがあった。
幅は、リアゼの体がギリギリ通るくらいの広さである。
中から生暖かい風が吹き抜けてきて、リアゼの髪をさらさら揺らす。
リアゼは考えた。
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