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「あー、皆は今日が何の日かもちろん知っておるな?そう、クリスマスイブだ。」
閻魔の発言に対し、皆非難ゴウゴウ、ブーイングの嵐である。
「せっかくの休日、それもクリスマスイブに死神全員集めて、何をなさるんですか?」
灰色の髪の青年死神が訊いた。
皆もそれを訊きたいようで、早く早くとか、そうだそうだとかいう声がしている。
「ほっほ。実は、とあるイベントをしようと思ってのう。」
「とあるイベントだって!何なのかなー?」
イリアが、帰りたそうな顔をしているアルフに話しかける。
「さあね…」
もちろん、そっけない返事である。
そんなことを全く知る由もない閻魔は、
「そのイベントとは…ずばり!『死神サンタプロジェクト』じゃ!!」
これまた、愉快そうな顔をして大声で言ってのけた。
「「死神サンタプロジェクト~!?」」
イリアとリアゼは、きょとん顔で同時に叫ぶ。
「はああ…」
対照的に、アルフは一人でまた深いため息をつくのだった…。
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