閻魔の提案

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「じゃ~ん♪どうどう?似合ってるかなっ♪」 モデルのようにビシッと姿勢を正したイリアが訊く。 「おっ!なかなか似合ってるぜ、嬢ちゃん。」 「うん、かわいいと思うよ、イリア。」 相槌を打ったのは、シークとエマ。 午後5時21分現在、商店街の隅にある衣装貸し小屋の一室。 彼らはサンタの衣装選びの真っ最中なのだ。 (アルフと二人っきりのクリスマスを過ごせないのは残念だけど、こういうイベントは楽しそうでいいかも♪) 鏡の前でくるくる踊りながら、イリアは思っていた。
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