34人が本棚に入れています
本棚に追加
「どんなかっこいい人もかわいい人も、ぶーたれてたら不っ細工に見えるのっιだーかーら!口元を少ーし釣り上げて、目元を和らげて、はい、にっこり!」
パンッと手を打ち鳴らして、イリアはにこりと笑う。
「…こうか?」
「う~ん…もう少し優しい目つきで♪」
「…こうするのか?」
「まだまだ♪楽しいことを思い浮かべて、心の底から笑うの♪」
「………ι難しいな…」
アルフは、諦めてしまったのか、リアゼの方に視線を移す。
「んっ?兄貴、どうしたんすか?」
「いや…なんとなく。」
「なんとなく…?」
リアゼは、狐につままれたような妙な顔をした。
けれど、アルフが気にするな、と言うので着替えを続ける。
「あっ…アールーフ!ここからが本番なのに~ι」
後ろからイリアの嘆き声が聞こえてきた。
最初のコメントを投稿しよう!