閻魔の提案

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午後8時11分。 死神達は、中央広場に戻ってきていた。 皆、赤いサンタの衣装を身に付け、肩に白い袋を担いでいる。 白いヒゲまで付けている本格派もいた。 サンタの衣装を着ていると、死神のイメージが若干和らぐ感じである。 ある意味、異様とも言えなくないが。 「あー…なかなか似合っておるのう。サンタプロジェクトを計画して、正解だったようじゃ。」 (まだ正解かどうかわからない気がするのだがι) アルフは、心の中でそう突っ込んだ。 「しっかし…サンタといったら、トナカイとソリがセットじゃないんすかね?」 リアゼが自問自答するように言って、 「そういえば…一台も見当たらないが…。」 アルフが辺りを見回して返す。
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