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赤鳥
空の下 鳴き 鳴く
鴉共 喚きつつ
その身 赤く染め くるくる舞い落ちる
装束共は それを見 笑う
「嗚呼!愚かな鴉共よ!
赤く舞い! 赤く散る!」
彼らもだらりと 赤を吐き
踊りながら 舞い堕ちる
鴉は それを見 また鳴く
「我らが真 砕けても
我らの痕 残したり!」
くるくる くるくる 舞う
くるくる くるくる 廻り 踊り
後には赤 残りたりて
くぅるり廻り 空へと堕ちる
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