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俺はこの子が踊る姿に見とれた。 ステップを踏むたびに揺れる長い艶やかな黒髪が、町中のネオンで輝いて見えた。 時々見せるツラそうな顔もすぐに笑顔に変わり、仲間達と楽しそうに汗をかいていた。 「……う。…豪!」 ハッと現実に引きかえさせられる。 「いつまで見とれちょんや。はよせんな電車もう来るぞ。」 「すいません…。」 これが美咲との出会いだった。
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