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「やっばい、まじで嬉しいし。」
内容は至って普通だったが、メールが来ただけですっごく幸せだった。
『メールありがとう!!今日はいきなりごめんね汗〃』
『いや、全然いいですよ汗〃こんなの初めてでビックリしましたけど笑〃』
『何て呼べばいい?』
『あっ自己紹介してなかったですね↓↓私、西中3年の高橋美咲って言います☆美咲でいいですよ!私は何て呼べばいいですか?』
「ち…中学生~!?」
思わず叫びながら飛び上がる。
同い年くらいだろうと思っていたけれど、さすがに中学生はないだろう…
ショックを隠しきれない豪だか、メールを返信した。
『美咲ね!俺は何でもいいよ☆』
『じゃあ私は豪先輩って呼ばせてもらいます!』
『年上とか気にしなくていいよ?』
『豪先輩が気にしなくても、私が気にするんです。初対面で先輩なのにいきなり呼び捨ては嫌なんで泣〃』
そう言われてみれば、この子ずっと敬語だな。
中学生だからって軽蔑した自分が恥ずかしくなった。
「案外しっかりしてるんだな。」
それが美咲の初めてメールした印象だった。
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