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美咲はいつものようにMDを聞いていた。
EXILEのPERFECT BESTがお気に入りで
いつも電車に乗っている時聞いていた。
[次は○ば○~○ば○○工大前~]
美咲はいつものように電車を降りようとしたその時だった。
『…コレ……』
美咲は目を見開いた。
さっきまで斜め前に座っていた球児が
いきなり自分の後ろにいたからだ。
『コレ』か『アレ』か知らんけど
突然の出来事によく状況を把握できずにいた。
[ドアが閉まります。閉まるドアにご注意下さい。]
ピーーーー!
と笛が鳴ったのと同時に
美咲のスポーツバックの外ポケットに何かをねじこんだ。
プシューーッ
ドアが閉まって電車は行ってしまった。
さっきの球児の姿ももぉ見えない。
ただ美咲は今起こった出来事と
球児の何か言いたそぉな顔が頭の中でグルグルしていた。
ただボーっと
一人残されたホームで
さっきまで電車の中だったのに
いきなり暑いところに出たからだろうか。
ドキドキして顔がほてってしまっていた。
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