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「ですからお願いします!私を修理してください。
私が命令どおりに彼を愛することが出来れば、きっと彼は喜んでくれます。
今の私では余計な感情や思考が邪魔して、彼を愛しきることが出来ません……
お願いします!私を直してください……!」
「…アルメリア……」
漲はアルメリアの言い分を否定することが出来なかった。
この街に来てからの2人を見れば、明らかに相思相愛であることが分かる。アルメリアが話すように、シバが死んだ妻を追っているようには見えないのだ
しかし、アルメリアはそんなシバの気持ちに未だに気づいていない
きっと聞くのが怖くてシバとそういう話をしたことも無いのだろう
「アルメリア…、その依頼は…受けられない……」
「!、どうして…ですか…?」
震えた声でアルメリアが問う
「アルメリアの感情は、俺には消せない…」
「!……。改造者の貴方に直せないということは……、もう修正が効かないということですか?」
「え、いや……、そういう訳じゃ…」
漲の言葉の意味を勘違いしたらしく、アルメリアが涙を流す。
その様子をグレイとリズがオドオドとして見つめる
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