12、No title【最強系/魔物使い/ある種定番】

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「そんな……」 「だから人間は怒ったのさ!」 「気に入った人間は連れ去って、目に付いた魔物は殺す!」 「それが当時の神様の教えさ!それに感化された人間も同じように魔物を殺した!」 「そんでもって喜んで生贄をささげてた!」 「だーれも不思議に思わない!だーれも不満に思わない!」 「魔物使いの人間だけが不満におもったのさ!」 「……魔物使い…」  魔物たちの話に何度も出てくる"魔物使い"  それが自分なのかもしれないという事実から、それがどのような存在なのかと葉樹は深く考え込む  だが、その答はあっさりと返ってきた 「だから魔物使いは異端って呼ばれるのさ!」 「えっ?!」 「神に背いた罪深き人間!」 「逆に、魔物に愛される優しき人間!」 「それが君さ!」 「たぶんね!」 「でも君は僕らにごはんをくれる良い人間!」 「気にすんな!」  気にすんな!気にしたら負けだ!とくるくる回る魔物達  だが、今まで魔法が使えない自分がその"魔物使い"というものらしい、という事実から、葉樹は気にせざるを得なかった 「……えっと…その魔物使いっていうのはどんな事が出来るの?君たちと会話が出来るだけ?」 「そんなわけ無い無い!」 「それしか出来ない人間が天魔戦争の中心に立てるわけないって!」 「魔物使いの持つ魔力はね、ボクら魔物に"影響"を与えるのさ!」
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