14、12の続編

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「お前も飯か?」 「今日もコンビニ?」 「冷たい飯か?」 登校途中、葉樹以外に見えないように不可視状態になった3匹がくるくると踊りながら口々に言う 「まぁ…こればっかりは仕方ないからね…でも慣れれば楽でいいものだよ」 「でも酷いよな、お前の飯だけ用意しないんだぞ?」 「妹と兄貴の分はしっかりあるのにね!」 「お前も抗議すればいいのに!」 あはは、と葉樹は苦笑する 「これでも部屋があって帰る場所があるんだ。ありがたいことなんだよ?お兄ちゃんとは一緒に食べるときだってあるし…」 3匹はむむぅ~、と唸る。 が、同時に溜息を吐いた 「ま、そこがお前のいいとこか?」 「家族は冷たすぎるんじゃない?イツキ以外」 「ボクらはよーきの味方だからな?」 「…、ありがとね」 登校中なので下手な行動はとれないが、葉樹は嬉しそうな顔で小さく呟いた
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