15、ただのネタ

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   だけど、そんな上辺だけの付き合いが長々と続くはずが無い。そんなことを続けていたらきっと壊れてしまうだろう。  上辺だけ見せてきて、その上辺だけを好きになった人が居たとしよう。きっと少なからず居るんだろうけど……  その人は上辺しか見せていないのだから、当然本心を察する事も出来ないし、察しようとも思わない。    けれど、やっぱりそれだけじゃ物足りなくなって、どうして自分の事を理解してくれないのかと嘆く。    おかしいよね。  最初から隠してきてたはずなのに、今度はそれに不満を持つなんて。    だけど、それが人間なんだ。  それが僕ら。    矛盾だらけで、秘密だらけで、なのに矛盾と秘密を嫌う不思議な存在。    でも、仕方が無い事なんだと思う。  今更衣服を着ずに外に出られるだろうか  今更化粧をしないで外を歩けるだろうか  今更本心をさらけ出せるだろうか  今更本能だけで生きていけるだろうか      答えは否。      自然と共に生きるのをやめた時から、僕らの運命はこうなるんだと決まっていたんだろう。  ならば受け入れるしかない。    この穴だらけで虚偽だらけの世界で隠れて生きていくことに慣れるしかない。  それだけが、僕ら人間にのこされた最後の擬態という本能なのだから。           ――――――うはwwwwwテラ厨二wwwww …なんて。 そんな馬鹿にした言葉だって本心を隠した言葉なだけなんですけどね。  結局隠して隠れて生きていく事しかできないのかな、なんて思ってみただけです。
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