2、黒き翼を持つ者へ【長編/現代ファンタジー】

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 空君はきょろきょろと辺りを見回して、今の時間帯に誰も居ないと理解すると蒼く輝く瞳を閉じた(『空』という名前はこの瞳の色から取ったものだ) ―――次の瞬間、ばさっ、という風を切る音と共に、空君の背中から一対の翼が現れる。    あの時空君をお風呂に入れるときに見つけた黒い羽、それは身体の成長と共に大きく立派なものになっていき、今では自由に出し入れが出来るようになったと本人は言っていた。  この子が捨てられた理由というのはこの翼が理由ではないだろうか。空君には悪いけど、初めて見た時には気味が悪いと思ってしまった。勿論今ではこの翼も彼の一部であり、彼の存在を引き立たせるものなのだと理解している。  普通に考えれば人間に翼がある筈が無いのだが 「何時見ても便利ねぇ~、空君の羽」 「あははっ!こんなん外じゃ絶対出せないからホント助かるよ、たまに動かさないと鈍っちまうしな!」 「ほ~んと、この店だからこそ出来る芸当ね、感謝しなさいよ?」 ……以下未作成。 殺して封印した筈の空が何故生きているのか、次々と起こる奇怪な事件と七賢者達。 空は一体何者なのか…。 こんなお話です。 ネットカフェ難民はただの思い付きです(笑)
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