1、ハーフ【一話区切り/異世界ファンタジー/ギャグコメ】

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ここは東の町ヴァストーク 「リュート!!ご飯だから降りてきなさい!」 「…はぁ~…い……」 町の一角にある喫茶店。ここにリューフ・アーグストは暮らしている 年は16、アクアブルーの髪と同色の瞳が印象的で、ほどよく筋肉のついた逞しい体付きなのに年齢よりも幼く見えてしまう童顔少年だ 「なぁに?またアンタ徹夜したの?ちゃんと寝ないと病気になっちゃうわよ?」 「いや…僕が寝るほうが恐ろしいことになっちゃうし…」 「は?頭でもおかしくなった?」 「……酷…ι」 眠たそうな目をこすりながら手近な椅子に腰掛けておかずのから揚げを頬張る。 揚げたてのから揚げはジューシーな肉汁を出してリュートの口の中で広がる。朝からから揚げは少し辛いものがあるのだが、徹夜明けで疲労しきった彼には嬉しい回復薬だった。
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