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「………どっからそんな情報仕入れてんだ、プライバシーの侵害にはならないのか?」
「いいのいいの。どうせこんな情報嘘っぱちなんでしょ?
………それより、問題はこのくだり。『同じマンションに住む住人からの聞き取り調査の結果報告、301号室の紫堂氏は深夜12時以降外出し、朝方に帰宅というサイクルを繰り返している……』
一見すれば青少年の深夜徘徊ね。けどアンタは違う。
さっきので確信したけど…紫堂戒、貴方『能力(ちから)』を持ってるわね?」
「…………、アンタ、何が目的だ……」
「目的?そんなのこっちが聞きたいくらいよ。
カイ、貴方バランサーの癖に『闇の浄化』しかしてないってどういうこと?
均衡を保つのが貴方たちバランサーの役目でしょ?」
「…………、アンタには関係ない」
カイはアリサとの話を切り上げ、そのまま帰ろうと社の階段を降りる
「ちょっと!まだ話は終わってない!」
「こっちは話すことも、聞くこともない」
そのまま止まることなく歩く
「あぁ、一つ訂正。
俺はバランサーじゃない」
「え?」
そう言い捨てたままカイは街の波に消えていった
「………、バランサーじゃないってどういうこと……?」
残されたアリサはその言葉の意味が理解できずに一人立ち尽くしていた………
――ここまでになります。
短編…つーか中編?そんなの無いか…(;^_^A
ちなみに主人公の名前は小説サイトで連載中の作品に使われています。
実はこの話が初期段階の設定だったり…
それが最終的には神様の息子~な立ち位置になってるんですから自分の頭の中のフリーダムさに呆れます…
興味あるという方は「ファンタジーズ!」から「時忘れの扉」というサイトを探してみてください。
……あれ、こういうのってペナの対象になるんですか……?
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